酵素に効果なし。酵素の矛盾点を解説

酵素には健康効果やダイエット効果があると言われていますが、実は酵素には健康に対してもダイエットに対しても何も効果がない、というのが実際のところです。

酵素の効果はエドワード・ハウエル博士が提唱した「酵素栄養学」に基づいていますが、その酵素栄養学の矛盾点を解説します。

酵素栄養学で解説される酵素の効果がもたらされるしくみを簡単に説明すると、

1.人の体の酵素は消化と生命維持に使われる。
2.しかし、人の体の酵素の生産量には限りがあり、消化に酵素を浪費しすぎると病気になる。
3.食物に含まれる酵素を摂取すると人の体の酵素の浪費が抑えられ、寿命が延びる。

酵素栄養学の矛盾点をいくつか挙げると、

1.人の体の酵素の生産量に限りがあるという事実は発見されていない。
2.酵素は触媒(特定の化学反応の反応速度を速める物質)であるため、化学反応後にも消耗されることはない(酵素は使われてもなくならない)。
3.食品の酵素を摂取しても胃酸で変性するため酵素の機能は失われる。
4.人の酵素と植物の酵素は構造が異なり、互いに利用し合うことができない。

このように、酵素の摂取が健康に役立つという解説にはいくつもの矛盾点があります。酵素のみを抽出したサプリメントの場合、健康効果やダイエット効果はゼロと言っても間違いではないでしょう。

また、酵素飲料については酵素とは別の観点から考えて健康効果が全くないとは言えませんが、酵素という成分に焦点を当てると健康効果はゼロと言えるでしょう。

よく酵素ドリンクのダイエット効果の解説で「消化酵素と代謝酵素」の話が出てきますが、これは間違いです。ただし間違いではありますが、この間違いを以て酵素ドリンクのダイエット効果が全くのゼロだと言い切ることができないのも確かなことです。

酵素ドリンクの第一のダイエット効果は置き換えに利用することによるカロリー制限の効果です。例えば夕食で600kcal摂取していた場合、これを酵素ドリンク100kcal分に置き換えれば500kcalのカロリー制限を達成できます。

他にもダイエット効果を持つ要素はありますが、これが最も大きなダイエット効果です。酵素ドリンクもうまく活用すれば大幅に体重を落とすことが可能になるということです。

しかし、通常通りの食事に加えて、ただ酵素ドリンクを追加で飲むような飲み方ではダイエット効果はないと考えた方がよいでしょう。やはり酵素ドリンクのダイエット効果を最大限に引き出そうとすれば置き換えダイエットを行う必要があるのです。